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 大学受験独学講座


 多くの高校生が塾や予備校に通う時代ですが、近くにいい予備校がなかったり、経済的な余裕がない高校生の方もいるでしょう。そうした人のために「高校3年生が、予備校に通わずに、4月から10か月で英語力を受験レベルに引上げて現役合格を勝ち取る作戦」をお教えします。 

 [2.7.2008更新]

       

 1)全体計画
 まず、10か月の全体計画を立てましょう。下の表を見てください。4月からの7か月間で基礎を作り、11月以降は入試問題を解いて実戦力をつける作戦です。

 
 4月  5月   6月   7月   8月 
 中学英語
 初級単語
 英文法  英文法   中級単語
 短文和訳 
 短文和訳
 例文暗記
 英文読解
 9月  10月   11月   12月  1月 
 英文読解  英文読解
 熟語  
 入試演習  入試演習   入試演習 

  
 次に、各項目の詳細を述べます。

 1 中学英語
(3週間) 
 高校入試用の文法問題集を使って、中学英語の総復習をする。疑問文・否定文の作り方や、不規則動詞の変化を忘れていたりしたら、すぐに覚えること。 
 2 初級単語
(1週間)
 これも高校入試用の単語集を使って、中学レベルの単語を完全に覚える。
 3 英文法(8週間)
 
 英文法書を読み、読んだ箇所について、問題集を解く。間違えた問題は全部できるようになるまでやり直す。問題集を解き終えた後で、英文法書の例文にざっと目を通し、重要だと思う例文(100〜200)に印をつける。 
 4 中級単語(2週間)  大学受験用単語集の前半を覚えてしまう。準拠CDを聞き、発音しながら勉強することが大切。
 5 短文和訳(2週間)  英文法書の例文、および受験用単語集の例文を読んで、すぐに頭の中で和訳する。訳せないものは、訳を覚えてもいい。
 6 例文暗記(2週間)  英文法書の重要例文(3で印をつけたもの)を、和訳を見てすぐに英文が言えるように暗記する。
 7 英文読解(8週間)  英文読解の基礎本を勉強する。5題くらいやったら、また復習をしてから次に進む。
 8 熟語(3週間)   大学受験用熟語集で熟語表現を覚える。
 9 入試演習 (受験まで)   赤本を全て解く。大学入試正解問題集を買い、志望校の問題に似た問題を見つけて解く。


 2008年4月7日(月)スタートの場合、
1)中学英語 4/7〜4/27   2)初級単語 4/28〜5/4   3)英文法 5/5〜6/29   4)中級単語 6/30〜7/13  5)短文和訳 7/14〜7/27   6)例文暗記 7/28〜8/10  7)英文読解 8/11〜10/5   8)会話表現・熟語 10/6〜10/26   9)入試演習 (10/27〜)となります。 

 2)使用教材と勉強のやり方  

@中学英語

中学3年間の復習をするには、高校入試用の問題集が最適です。高校受験のときに使っていたものがあれば、それを使ってもかまいません。どんどん解いて、わからない問題があれば、答えごと暗記しましょう。

中学レベルの英語ができないために困っている大学受験生はとても多いのです。例えば、次の整序問題を考えてみてください。

私は彼がどんな人か知らない。
I don't [is, he, what, know, like].

よくある間違いは、I don't know what is he like. (×)です。中3で「間接疑問文の中はふつうの語順に戻す」ことをしっかり勉強していなかったのです。正解は、I don't know what he is like. ですね。

受験勉強の最初に中学英語を総復習することは実に大切なことです。

 
 
A初級単語

これも高校入試用の単語集か、高校の初級向けで中学英語の単語が載っているものを使って勉強します。

大学受験というと、旺文社の「ターゲット1900」のような単語集をやろうとしますが、ターゲット1900には中学レベルの単語は載っていませんので、基礎ができていない人がやると挫折しやすいのです。

単語の暗記をする場合は、なるべくCD付のものを買って、CDを聞きながら勉強することが大切です。語学は、自己流の間違った発音のまま勉強をしても、なかなか伸びません。

なお、@中学英語 とA初級単語 を4週間で平行して学習してもかまいません。自分のやりやすいやり方でいいでしょう。
 
  
B英文法

ここで英文法を修得できるかどうかが、10か月の作戦全体に大きく影響します。気を入れて勉強してください。

まず、英文法書を勉強します。「総合英語フォレスト」を使っている人が多いようですが、同じような本であれば、高校で使っているものでかまいません。

英文法書は一般に、「例文」→「例文の訳」→「解説」→「発展事項」→「練習問題」 といった順に構成されています。まず「例文」を読んで訳をすぐに思いつくかどうかをチェックし、訳がわからないものについては赤ペンで印をつけ「解説」を読みます。「発展事項」は、1回目の勉強のときは飛ばしてもいいです。そして章の最後まできたら「練習問題」をやり、間違えた問題については、「解説」を再度読みます。

Forestには、例文をチェックできるCD付ドリルがありますので、これを平行して勉強するのもよいでしょう。

こうして1〜2章分が終わったら、文法問題集をやります。例えば英文法書で「不定詞」を勉強したら、「不定詞」の問題を解くのです。問題集は、「UPGRADE英文法・語法問題」をおすすめしておきますが、類書であれば何でもいいです。問題集が何であるかより、全部の問題をやることが大切です。

問題集を解き終えて間違えた問題を解きなおした後で、再度英文法書に戻り、自分が修得すべきだと思う例文に青ペンで印をつけておきましょう。(本当に必要と思うものだけでけっこうです)英文法書全体で100〜200個くらいの例文に印がつくことになると思います。


 
C中級単語

大学受験用の単語集を使って、単語の暗記をします。各ページについて、まず英単語を見てすぐに意味が言えるようにし、次に意味を見て英語を言えるようにします。CDを聞いて一緒に発音しながら覚えることも大切です。

単語集はCD付のものを買いましょう。受験生がよく買うものに、旺文社の「ターゲット1900」がありますが、これは、CDが別売で高いので、私はおすすめしません。
それよりも「入試英単語の王道2000+50」をおすすめします。小さなCDがついている他、ユニットごとに覚えた単語を確認できるページもあり、たいへん使い勝手がいい単語集です。

この2週間で単語集の半分程度を覚えてしまいましょう。残りの半分は、D「短文和訳」以降に覚えていきましょう。
 


D短文和訳


英文法書の例文で、赤ペン・青ペンで印をつけたもの、および大学受験用単語集の例文を読んで、すぐに頭の中で和訳する。訳せないものは、訳を覚えてもいい。
 

E例文暗記


英文法書の重要例文(青ペンで印をつけたもの)を、和訳を見てすぐに英文が言えるように暗記する。この例文暗記は、市販の「例文集」を使ってもよいが、Bで勉強した例文のほうが覚えやすくて定着もよいので、「例文集」を買う必要はない。

 

F英文読解


ここでは2冊の本を勉強します。「精読本」と「実戦本」です。

「精読本」とは、数行程度の英文に詳しい解説がついている本のことで、これを勉強することにより英文の構造を把握できるようにします。この種の本は数多くありますが、「必修英文問題精講」をおすすめしておきます。英文読解力をつけるのはどうすればよいかを熟知した著者が書いています。また、「超基礎がためわかる!英語長文」もおすすめします。どちらの本もCDがついていますので、毎日聴くといいでしょう。詳しい勉強の仕方については、それぞれの本のはしがきをご覧になってください。

英文読解力をつけるには、忍耐が必要です。定着を図るには、5題くらいやったら、また復習をしてから次に進むとよいでしょう。「必修英文問題精講」は、後半にチェックテストもついていますから、復習のときに使うとよいでしょう。

「精読本」が終わったら、「実戦本」に移ります。これは精選した入試問題に詳しい解説をつけたものです。河合出版の「やっておきたい英語長文500」をおすすめします。解説が詳しいですから、復習時に解説を熟読して知らないことをどんどん覚えていくことが大切です。

 

G熟語


基礎勉強の最後に、熟語の暗記をします。これは「全解説頻出英熟語問題100」をおすすめします。4択問題形式で熟語の問題が大量に集めてあります。熟語と訳だけ覚えるのはなかなか苦労するので、こうした問題集で勉強するのがよいでしょう。






 


H入試問題演習

10か月作戦の最後の3か月は、入試問題演習です。まず、自分の受ける大学の赤本を買い、過去問を1年分、本番同様の時間設定で解いてみます。そして答えあわせをするときに、次の3点をチェックしましょう。

1)全体・大問ごとの正解率  2)問題形式  

まず、正解率を出します。この時点(11月)での全体の正解率が30%を切っていたら、本番で7割以上の得点をあげることはおそらく無理でしょうから、志望校を変えたほうがいいでしょう。逆に30%あれば、まだまだ希望を捨ててはいけません。今回は初めて赤本を解いたのですから、問題に慣れていません。これまでに勉強した知識が定着するとともに、どんどん正解率が上がってきますからねばり強く勉強しましょう。
加えて、大問ごとの正解率から、自分の「弱点」をつかみ、それを今後の勉強に反映させることが大切です。

次に問題形式を調べます。長文については、量、記述式かマーク式か、単語のレベルを見ます。F「長文読解」で勉強した「やっておきたい英語長文500」と比べて、難易度はどうでしょうか?これまでに勉強した内容をしっかり身につければ太刀打ちできるかを考えましょう。もし、今までの勉強だけでは解けないと思う問題があれば、旺文社の「全国大学入試問題正解」で類似の問題を探してこれから解いていきましょう。「全国大学入試問題正解」は、学校や塾の先生が持ってらっしゃるでしょうから、貸してもらって必要な問題をコピーするといいでしょう。

また国公立大の問題で重要なのは英作文です。英作文の勉強はこの時期から集中してやります。英作文には、大きく分けて、「和文英訳」と「自由英作文」の二つがあります。いずれも「かなりの量の良問を集中して解き、自分の書いた答案を英語ができる人に添削してもらう」ことが本来必要です。しかし、英文をきっちり添削してアドバイスしてくれる人は、なかなか見つかりません。そこで、独学でも相当な力をつけられる本・サイトを下に紹介しておきます。また、当サイトでも、 EST教材shop  で、「自由英作文20講」を販売しています。メールで添削を受けられるシステムですので、皆さんの独学の手助けになると思います。
 

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英作文のおすすめ本

★和文英訳

竹岡正信著「英作文が面白いほど書ける本」(原則編)(実践編)をおすすめします。解説が実にこまやかで、「え!こんなことまで教えてくれるの!」という情報に満ちていますから、下手な教師に教えられるくらいなら、この本を勉強したほうがよほど力がつきます。入試英作文を攻略するポイントを詳しく解説する「原則編」と、豊富な類題演習を行なう「実践編」の2冊構成です。2冊同時に買ってもよいですが、まず「原則編」を1回完全に仕上げましょう。最初から2冊同時並行的にやると、途中で挫折するかもしれません。使い方としては、まずノートに自分で解答を書き、次に解説を読んで自分の答案の悪いところをチェックし(受験生がよくやる間違いの例をたくさん載せてあります)、「次からはこんな間違いをしないぞ!
」と固く決意します。そして、模範解答を暗記しましょう。この本の模範解答は、よく考えられたいい英文ばかりですので、自分が最初書いた答にこだわることなく、模範解答を覚える方がよいのです。

★自由英作文

「神戸文章の英語合格英作文作成法」が優れています。この先生は要点の絞り方が実にうまいです。勉強法として、やはり模範解答の暗記をおすすめします。

 
英作文のおすすめサイト

★中澤幸夫の大学受験英語コーチング   http://www.nakazawayukio.com/

長年にわたる指導で多くの学生を難関大に合格させてきた中澤幸夫先生のサイトです。「自由英作文」や「要約問題」など、受験生が苦しむ分野に、明快な解説をしておられます。ぜひ一度ごらんになってください。

 

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