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塾・予備校ガイド |
成績を伸ばしたい受験生、お子さんの成績を伸ばしたい親御さんのために、予備校や塾の選び方、利用の仕方について、Q&A形式でお話したいと思います。 なお、このページの末尾に、「成績の伸ばし方」「明快教育論」というコラムを載せていますので、あわせてご覧ください。 |
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[2.5.2010更新] |
| 1)大手予備校か、小規模予備校か? |
(相談内容) 高3ですが、この春から浪人が決まりました。予備校に通う予定ですが、どこがいいのかわかりません。やはり、河合・代ゼミ・駿台などの大手予備校がいいのでしょうか、それとも地元の小規模予備校がいいのでしょうか?予備校を選ぶこつを教えてください。 (回答) この質問に答える前に、ある先生の話をします。この先生は予備校の英語の先生ですが、あるとき「先生がもし予備校に通うとすれば、どこにしますか?」と聞かれて、「私は家から一番近いところにします。どこに行ってもやるべき勉強は同じなのだから、それなら、通学時間が短いところが時間が無駄にならなくていいから」と答えていました。私もこの先生の意見に完全に同意します。予備校を決める前にしっかり考えておくべきことは、「受験勉強の計画を立てるのは自分、それを実行するのも自分、その結果を享受するのも自分」ということです。自分でしっかり勉強することができれば、予備校など、どこだっていいのです。ですから、この先生のように、家から一番近いところを選ぶというのは極めて合理的な選択といえます。 一般に、小規模なところは、講師に質問しやすい、一人一人の面倒を見てくれる...と言われています。しかし、質問をたくさんして、自分に目をかけてもらえれば、それだけで成績が上がるわけでもありません。要は、繰り返しになりますが、自分が勉強するかどうかです。テキストは大手の方が優れていますから、講師や職員との交流なんてどうでもいいと思う人は大手がいいでしょう。実際、講師と仲良くなったからといって成績が上がるわけではありません。 予備校のパンフレットを読んだり、予備校職員の説明を聞くだけでは、その予備校の真実をつかむことはなかなかできません。なぜなら、これは予備校に限ったことではありませんが、パンフレットには予備校側に都合の悪いことは一切書いてないし、職員も自分たちに不利益になることは決して言わないからです。そこで一つの案として、「前年度のテキスト」を見せてもらうという作戦があります。「昨年度のテキストを、見本でけっこうですから、何冊か見せてもらえませんか?」と受付で頼んでみましょう。そこで不親切な対応をされたなら、そこはいい予備校ではありません。またテキストを見せてもらえたら、その内容を覚えておき、他の予備校のテキストと比べてみるとよいでしょう。 |
私は長く福岡に住んでおり、いろいろな塾・予備校を見てきました。その範囲内で、福岡の予備校をいくつか、簡単に紹介いたします。 講師 教材 自習室 特色 ○○○ ○ ◎ ○ 講師・教材ともに、福岡では一番よいだろう。 ○○○○○○ ○ ○ ○ カリキュラム・テキストの質がよい。長い伝統に裏付けられたものがある。 ○○○○○○○○ △ ○ ○ 福岡の生授業講師は質が悪いので、衛星授業をメインにするべき。 ○○○○○○ △ △ × 自習時間等の拘束時間が長い。(特に寮生)多浪生多し。高校時代に全く机についたことがなく、人から強制されないと勉強する気になれないという、自主性が全くない人間に適している。 ○○○○ △ ○ ◎ 2009年、福岡に進出。集団授業の他に、「○○○○」(公文式のような段階別ドリル)があるのがよい。他の予備校では、落ちこぼれを救済する仕組みがなかなかないのだが、この「○○○○」を使えば、基礎からやり直すことが可能だ。自習室が極めて快適。 ★ 成績がいい人には、○○○か○○○○○○、成績が悪い人には、○○○○をお勧めします。 講師 教材 自習室 特色 A △ ○ △ 校舎と寮が同じ建物。できて6年目なので新しくてきれい。職員・講師のかもし出す雰囲気がホンワリして癒される。授業はビッシリ詰まっているので勉強量をこなせる。医学部合格者数も多い。ホームページの合格実績をご覧になるとよい。 B △ △ △ この数年、合格実績が悪い。そのため、ホームページに年度別の合格実績を載せなくなった。(過去23年間の合格実績のみ掲載) C △ ○ △ 授業は全て1対1の個別授業なので、生徒一人一人に合わせた指導ができると言えば聞こえはいいが、だからといって伸びる保証はない。高額な授業料に見合うわけではない。 D △ △ △ 廊下で立ち食いしてる者もいるし大声をあげている者もいる。遊び人が多くて勉強する雰囲気ではない。 E △ ? ? Dの経営者に不満を持つ職員らが自分たちのメシの種に新たに作った予備校。 F △ △ △ 建物が非常に古く、昭和の雰囲気がする。伝統があるので、指導は堅実。 ★ 福岡の医学系予備校は、大手では勤まらない2流講師の生活の糧になっており、A以外におすすめできるところがない。医学系予備校に行くよりも、一般の予備校に行くことをお勧めします。
2)福岡の予備校ガイド
一般の予備校
医歯薬系予備校
上記の表は、実名を控えさせていただきました。実名を知りたい方は、「福岡予備校案内希望」とお書きの上、メールでお申し込みください。 → 福岡予備校事情メール
| 3)塾に通わせているのに成績が上がらないのはなぜか? |
(相談内容) 中学2年生の息子は、友達の紹介で春から近くの学習塾に通い始めました。塾は楽しいらしく、部活から帰ってくると急いで塾に向かいます。1学期の中間考査は少し上がったので喜んでいたのですが、その後はさっぱり...2学期、3学期と経過しましたが、成績は上がりません。塾を変えたほうがいいでしょうか? (回答) この息子さんのような例は多いものです。塾に通い始めた当初はよさそうに見えたのですが、その後、長期の低迷期に入ってしまうのです。この大きな原因は、家庭学習の欠如です。塾に入った当初は、刺激もあり、宿題もきちんとやっていたのでしょうが、すぐに塾に慣れ過ぎてしまい、ぬるま湯的環境の中で授業も真剣に聞かず、宿題もやったりやらなかったり、やったとしても、塾についてから友達のノートを急いで写す...こういう状態に陥ると成績は伸びません。 対策としては、まず親子で真剣な話し合いをしましょう。何のために塾に行くのか、塾の1か月分の授業料を払うために親はどれくらい労働をしなければならないかを話し、塾が遊び場ではないことをわからせないといけません。 次に塾に電話をし、宿題や家庭学習の課題がどれくらい出ているか、家ではどういう勉強をすべきかをよく聞きます。そしてお子さんが塾から帰ったら、「塾の先生から、家でもチェックするように頼まれたから、宿題をちょっと見せてちょうだい」と言って、宿題を確認するようにしましょう。塾と親が協力しているとわかると、生徒は手抜きをしにくくなります。 こうして家で毎日きちんと勉強をするようになれば、成績は必ず上がります。 |
| 4)塾を見分けるポイントはありますか? |
(相談内容) うちの地域は塾の激戦区らしく、息子が自転車で通える範囲内に学習塾が4つもあります。よい塾を選ぶにはどうすればよいでしょうか? (回答) まず、電話をした後、その教室の責任者(塾長、教室長など、呼称は様々ですが)と直に会って話を聞きましょう。そして、次の5つの質問をしてみましょう。 1)この塾の教育理念は何ですか? 2)塾長さんはどうして塾の先生になろうと思ったのですか? 3)生徒の成績を上げるために最も大切なことは何ですか? 4)(お子さんの特徴を簡単に述べた後で) うちの子供を伸ばすにはどうすればよいとお考えですか? 5)優秀な講師はどうやって集めますか? 生徒の学力を高めることに熱心な講師なら、これらの質問にはスラスラと自信を持った答えが返ってくるはずです。逆に、これらの質問に満足に答えられなかったり、別の話に持っていこうとするならば、それは生徒の学力よりも金儲けことばかり考えている営業屋か、惰性で毎日を送っている怠慢人間のいずれかでしょう。上の5つの質問は、根底に深い関わりがあります。責任者の返答をよく覚えておき、家に帰ってから紙に書いてみましょう。5つの答の背後に太い一本の綱のようなものが感じられるなら、その責任者は優れた人です。 責任者との面談は、授業が始まる前に行われることが多いですから、実際の授業が見られません。そこで、授業時間帯にも塾を訪れ、授業の見学をしましょう。ふつうの塾なら、たいてい無料で体験授業が受けられますから、お子さんと一緒に授業を受けてみましょう。その際には、次の3点をチェックしましょう。 1)生徒はきちんと先生の話を聞いているか? 2)先生は各生徒のことをどれくらい把握しているか? 3)講師室はきちんと片付いているか? 小学生や中学生は、すぐにおしゃべりをしたがるものです。塾の講師は、生徒に私語をさせずに授業に集中させる技術を持っておかなければなりません。それができないのであれば、その塾はだめです。また、一般の学習塾は数名〜20名くらいの教室規模が普通ですので、講師は生徒一人一人に十分目を配りながら授業ができるはずです。生徒に配慮せずに一方通行的な授業をする塾はよくありません。最後に挨拶がてらに、講師室をのぞいてみましょう。よい塾であれば、そこには和やかな空気が漂っています。反対に、やたらに乱雑で汚かったり、営業用の資料や生徒の成績資料が目につく場所に無造作に置いてある(貼ってある)ようであれば、問題を抱えている可能性があります。できればトイレものぞきましょう。一般の企業でもそうですが、トイレが汚いところは避けたほうが賢明です。 体験授業を受けた後、おそらく塾から電話がかかってくると思いますが、塾に入るかどうかは返事を保留しておき、別の塾も見てから決めるようにしましょう。その際、「○○月○○日までにご入塾の方には....」などと言って即答を求めるところは営業第一の塾ですから避けたほうがいいでしょう。 塾の場合、ある程度大きな会社になっても、依然として創業者によるワンマン経営のところが多いものです。私が見聞した中でも次のような例があります。 ・創業者とその妻が塾の玄関に姿を現すと、職員室にいる職員一同、仕事中にもかかわらず一斉に起立して最敬礼をする塾。(民主主義の世の中でこんなこともあるんですね) ・オーナーが、自分の子供を入塾させた後、添削作文講座を発足させ、添削料金の一部が自分のダミー会社に入るシステムにしたこと。 |
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成績の伸ばし方 |
予備校や塾に通ったり、個人指導や家庭教師をつけても、成績が上がらないことがよくあります。このコーナーでは、その原因と考えられるものを列挙しますので、心当たりのある人は自身の行動を改めてみてください。 人生において自分の実力を伸ばし誤った道に進まないための方法は、2つあります。一つは「優れた人の真似をすること」、もう一つは「愚かな人の真似をしないこと」です。 一般に、予備校や塾では、「先輩はこうやって合格した!」のような話しかせず、落ちた人の失敗の原因を言うことはしません。マイナス要因について触れることは、営業上の問題があるからです。、「こうすれば成績が伸びるよ!」という話をすると生徒は喜びますが、「成績が伸びない理由」「受験に失敗した理由」を指摘すると、生徒は嫌がります。予備校や塾の第一の目的は、生徒をやめさせないことですから、生徒が嫌がる話はしないものです。 しかし、生徒の側に立ってみると、塾や予備校から欠点を指摘されないまま放置されるというのは、病院に行って検査して悪いところが見つかったのに教えてもらえないのと同じで、本人のためになりません。致命的な欠陥はできるだけ早く直さない限り、成績の向上はあり得ません。若いうちはいくらでも人生の修正が効きますから、「オレが今まで築いたものが無駄になる」などといったガンコさは捨てて、気軽に変身しましょう。 本コーナーは、大学受験生を対象に書いていますが、「大学に入ったものの無気力な大学生」「社会には出たものの、先が見えずにさまよっている二十代の人」にも、参考になるところがあるかと思います。 <目次> 精神力が弱い 頭が悪い 妙なプライドがある |
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[8.18.2008更新] |
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精神力が弱い |
能力はそこそこあるのに、受験勉強の途中で挫折する人がけっこういます。精神力が弱いため、ちょっとしたことでやる気をなくしてしまうのです。挫折の度に、「今度こそしっかりやるぞ」と思ってはみたものの、2〜3週間しか気力が続かず、再び挫折です。夏以降これを繰り返しているうちに冬になり、当然のごとく受験に失敗します。 では、精神力が弱い人に共通することは何でしょう?それは「これまで親に甘やかされて育った」「自分で決めた苦しい課題を自分で乗り越えた経験がない」ということです。 あなたと親の関係を冷静に振り返ってみてください。親は口ではうるさく言いながらも、あなたがやるべきことを親が代わりにやってきませんでしたか?これはあなたを甘やかしている証拠です。「親への甘え・依存心」はきっぱり捨てましょう。学費の負担を親に強いるのはやむをえない(本当は、これも自分でバイトして出すのが一番いいのですが)としても、精神的には親から完全に自立し、自分の進路は自分で100%決めるのです。 人間は、「苦しいときに誰かが助けてくれる」と思っている間は、精神力がひ弱です。「誰も助けてくれる人はいないから、自分でやるしかない」と考えましょう。甘やかしたがる親が、助けの手を差し伸べてきても、拒絶しましょう。 高校時代に、スポーツの部活動で、自分に課した猛練習の結果、優れた結果を残した人は、その過程で強い精神力を身につけていますから、受験勉強に入ってからも強いのです。 |
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[2.27.2008更新] |
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頭が悪い |
生徒に「頭が悪い」と言うのは、近年、禁句になっているようです。その理由は、「頭が悪いと言われたらガックリして勉強の意欲を失うから」らしいのですが、これが生徒が「無知の知」を自覚するのを妨げ、生徒の成長を止めているように思われます。例えば、暴飲暴食が原因で糖尿病になった人に、医者が「ちょっと疲れているだけですよ。あなたの体はどこも悪くないから、今まで通りの生活をしていいですよ」と言ったら、これは医者としての倫理に反する行為でしょう。頭が悪いのが原因で成績が伸びない人に、「頭が悪いとかそんなことじゃなくて、もっとやる気を出せばいいですよ」と言うのは、本当の原因を教えないという点で、教師としての倫理に反する行為なのです。では、「頭が悪い」とはどういうことなのか、実例を交えながらお話しましょう。 1)左に書いてあるものを右にきちんと写すことができない人 中学生に国語を教えるとき、最初にやるといいのは、200字程度の文章を渡し、それを原稿用紙にそのまま写す作業です。なんて簡単な!と思われるかもしれませんが、きちんと写せる生徒は上位クラスで8割、下位クラスで5割程度でしょう。残りは、誤字脱字、句読点の誤りなどがあるものです。左に書いているものを右にきちんと写すことができないわけです。 写す作業すらきちんとできない人は、授業で黒板の文字をノートに写すときに間違いますし、ノートの字を自分の脳に写すときにも間違います。こんな人が成績を上げることはできないでしょう。いつも間違ってばかりなのですから。 こうした写す能力は、小学生のときに完全に修得されるはずですが、最近は高校を出た人でもだめな人が多いのです。予備校の教務室にいますと、「せんせい、この問題を復習したら、計算が全然合わないんですけど」「これは、きみのノートが間違ってるよ。ここはマイナスではなくてプラスだろ?」とか、「せんせい、せんせいの授業のノートをとったのですが、自信がないので、ちゃんと書いているかどうか見てください」といった、実に程度の低い質問を耳にします。私も先月、授業で company という語の説明をしたのですが、ある生徒のノートを見たら companion と書いてあり、びっくりしました。 対処法ですが、意識して写す練習を増やすのがよいでしょう。数学の重要な証明や、英語の長文などを、「今から一つも間違えずに写すぞ!」と唱えて集中力を増した後で、一気に写しましょう。そして、写し終わったら原本と入念に照らし合わせ、一つでも間違いがあったら、間違いの数だけ自分で頭を叩きましょう。これを、写し間違いが絶対なくなったと言えるようになるまで繰り返しましょう。 2)言語能力が低い人(その1) 教科書や参考書を読んだり、授業を聞いたりする行為は、全て「言語」を介して行われます。日本人の場合は、日本語を通じて理解するわけです。ですから、日本語の能力が著しく低い人は、成績を伸ばすことができません。 言語能力の良し悪しは、少し話をしてみるとすぐにわかります。例えば、中1の人に「この前の日曜日はどんなことをしましたか?」と質問します。言語能力が優れた人は、「家族と一緒に○○水族館に行って、アシカショーを見て、おもしろかったよ」と、ある程度の長さを持つ文で答えます。一方、言語能力が劣る人は、「水族館行った」とか「アシカ見た」程度の答えしか帰ってきません。また、言語能力に劣る人は、こちらが少し早口でしゃべりますと、もうついてこれません。一度に処理できる言語量に大きな違いがあるのです。 予備校や塾の仕事をしていて思うのは、同じ教材、同じ授業を受けていながら、個々の生徒の間で、どうしてこれほどまでに成績の伸びが違うのだろう?ということですが、この大きな原因こそ、言語能力の違いです。同じ授業を受けていても、言語能力が劣る人はほんの少ししか吸収できません。これが3か月、半年と経つとものすごい差になるわけです。 対処法ですが、日本語をたくさん読まなければなりません。高校入試用の国語の問題集を買い、論説文、説明文のところだけよく読んで問題も解くといいでしょう。さらに、問題文を4分の1くらいの分量に要約し、国語の得意な大人に見てもらうといいでしょう。「要約」は一番力がつく方法です。また、しゃべるときは、できるだけ早口で多くのことをしゃべるように心がけましょう。 3)言語能力が低い人(その2) 日本語の基本である「て・に・を・は」がわかっていないために英語の基礎がわからない人が近年増えています。実例をあげましょう。This picture reminds me of my happy days. という英文の意味を考えます。remind A of B で「AにBを思い出させる」という意味なので、この英文は、「この写真は私に楽しい日々を思い出させる」つまり、「この写真を見ると私は楽しい日々を思い出す」という意味なのです。ポイントは、「この写真は私に思い出させる」というところですね。 しかし、ふだんから「て・に・を・は」がわかっていない人は、上の英文を見て「私は楽しい日々のこの写真を思い出す」と訳します。これは0点ですね。こういう人には、□ remind △ of ○ 「□は△に○を思い出させる」と書かせて「は」「に」「を」に下線を引かせたうえで、□に入るのは?△に入るのは?○に入るのは? と確認しないといけません。英語がさっぱりわからない人は、自分が「て・に・を・は」をきちんと使えているかどうか注意しましょう。 また、代入能力が極めて低い人もいます。これも実例をあげましょう。I know that he is a doctor. という中2英語で扱う文を勉強する際、I know □. (私は□を知っている) の□に that he is a doctor (彼が医者であること)を代入すると、I know that he is a doctor. (私は彼が医者であることを知っている)になることが、どうしてもわからない人がいるのです。これは中学で数学の時間によく使う「代入」の考え方が欠落しているためです。このタイプの人は、名詞節や形容詞節を含む英文を読んでもなかなか理解できません。これに対処するには、中学の方程式の問題を解くことが効果的でしょう。 以上1)〜3)の能力は、小学校〜中学校で身につけておくべきです。こうした能力のない人間を生み出している現在の国語教育には欠陥があるといえましょう。 |
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[2.27.2008更新] |
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妙なプライドがある |
最近は、公立の学校は信用が置けないというので、中高一貫の私立の進学校に通わせる親が増えましたが、この手の学校に入学させたからといって安心してはいけません。どんな学校でも2〜3割の落ちこぼれが出るものです。中高一貫の場合、高校入試がないために、長期の中だるみに陥る危険性が高いのです。「東大に○○名合格者を出している」といった進学実績にだけ目をとらわれることのないようにしなければなりません。「一握りの秀才と多くの落ちこぼれ」こそがその学校の実態かもしれません。 本来、プライドというのは、優秀な人だけが持つべきものです。「出来が悪いくせして妙なプライドだけは一人前」というのは始末におえません。 いくつか実例をあげましょう。有名進学高出身のある男は、中学英語が全然できません。簡単な受動態も作れませんし、過去形の文を作ったり、疑問文を作ったりするのもよく間違います。私はこうした生徒に対しては、中学レベルから丁寧に教え、そうした弱点をなくすように指導するのですが、この男は聞く耳を持ちません。なぜなら、心の底で「○○館を出たこのオレ様に、中学の勉強をしろなんて、お前のような公立高出に言われたくないわ!」と思っているからです。私はこういう人には、「仏の顔も三度」の諺どおり、3回までは丁寧な指導をしますが、4回目からは、本人の好きなようにさせます。教室にいるのは、この男だけではありません。この男に1時間指導する暇があったら、他の生徒さんを10分ずつ6人指導したほうが、公の利益になります。高校を出てから中学1年の勉強をするのは、なんら恥ずかしいことではありません。しかし、その欠点に目をつぶって放置するのは、愚かな行為です。そして、腐れプライドのせいで中1の勉強ができないのであれば、そんなプライドはドブに捨てるべきでしょう。 東大を出てから塾講師となり、地元の田舎に塾を開いた男がおります。この男、講師力の向上のためにと称して、各教科ごとに、中学入試や高校入試問題を解き、その点数を壁に張り出して喜んでいました。自分が一番で、自分が気に入らない講師の点数が低かったからです。生徒を対象にして、授業アンケートを実施した際も、自分よりアンケートの評価が高い講師がいると、「アンケートはいいが、他にも問題がある」などと言って、素直に「よかったですね」の一言がいえません。自分は東大出だから、何でも優秀であるべきだと思っているのです。しかし、あくまでそれは、この男が入試を受けた18歳時点での能力に過ぎません。それから長い時がたち、この男の能力・人格は大きく劣化しているかもしれないのです。 私が深く尊敬する方に、将棋の第一人者、羽生善治先生がいます。羽生先生は、19歳頃、すでに将棋界で最強の力をお持ちでしたが、当時、ある新聞に次のような意味のことをお書きになりました。 「自分の将棋は序盤に難あり」「将棋の進歩に取り残されないためにも油断は禁物、絶えず前向きな勉強が必要になる」 これを読んで私は大いに感嘆しました。将棋で一番強い人がまだまだ自分には足りないものがあると言われるのです。だからといって羽生先生にプライドがないということではありません。これからの将棋界を引っ張っていくのは自分だという強い自負をお持ちのはずです。ただ、「オレは強いんだ!」などというくだらないセリフを言う必要が全くないのです。本当にすごく強いからです。 くだらないプライドを持つ暇があったら、大いに実力を向上させ、威張る必要がないくらい高い次元まで到達すればよいのです。中身のない人間のプライドは、負け犬の遠吠えと同じです。 過去の栄光にひたってしまう時期がきたら人間もうお終いです。 |
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[12.6.2011更新] |
| 明快教育論 |
これは数年前に書いた、教育についての私論です。 <第1話 教科書を薄くすれば落ちこぼれは減るのか> ゆとり教育の名のもとに、教科書の内容がどんどん削減されたのは記憶に新しいところです。深刻な学力低下が懸念され、ようやく削減の動きはストップしましたが、「教育」の本質をわかっていない人間が教育行政を行っていることは全くもって明らかです。「教科書を薄くすれば落ちこぼれがなくなる」というのは、人にものを教えたことのない人間がいかにも考えそうなことです。 実は、いわゆる「落ちこぼれ」は、教材の難易に関わらず、一定割合で常に発生するものなのです。ですから、教科書を薄くしたところで、落ちこぼれは減りません。全体のレベルが下がるだけです。では、落ちこぼれはどうして発生するのでしょうか?それはおそらく、幼児期の躾の質によるものでしょう。一般に、勉強ができない生徒には、次のような特徴があります。 「人の話をきちんと聞けない」 こうした生徒は、100教えても10しか覚えませんし、教える量を50に減らしても5しか覚えません。教える量を10にすると、今度は1しか覚えないのです。彼らの学力を向上させるには、彼らの心身に巣食った「怠惰」を排し、生きる気力をみなぎらせるのが本筋ですから、教科書をいじっても効果はないのです。 ところで、怠惰極まりない生徒はどのようにして生まれるのでしょうか?これは、親が教育を失敗したことが最大の原因です。子供は親の背中を見て育ちます。親が口では厳しいことを言っても、その背中から「つらいこと、苦しいことはしなくてもいいよ」というメッセージを発していれば、子供は、ちょっとつらそうに見えることがあっただけで努力を放棄し、周囲に依存するようになります。 子供は大人の言動を実に注意深く観察しているものです。子供から「こいつは最初のうちだけギャーギャー怒っているが、ものの5分もすれば、結局許してくれる」などと思われたら、もうおしまいなのです。子供に足元を見られてしまっては、教育どころではありません。 子供の躾は親の責任です。 <第2話 バカ教師追放論> 学校教育を立て直すための議論で最も大切なことは、「教員の質を向上させること」です。生徒の心を動かすのは、文部科学省検定済教科書ではありません。教師の熱意です。すぐれた教師の数を増やすことこそが、学校再生の鍵を握るのです。ではどうすれば教師の質は向上するのか?それを考えるための補助線として、どうして教師は堕落するのか、その原因を考えてみることにしましょう。
教師稼業をやってみると誰しも実感すると思うが、教師とはなんと堕落しやすい職業であることか!ふつうの学校の先生の場合、まず、人に頭を下げなくてすむから、横柄で傲慢になりやすい。公立の場合、生徒募集の苦労がないから、営業努力のエの字もない。しかも、教えることが毎年だいたい同じだから、ある程度の年数を経ると、新たな教材研究をせずとも、とりあえず「授業らしきもの」の体裁はつくれるのである。その上、教科書会社が作る「教師用指導書」というマニュアルがあり、そこには本来教師自身が調査・研究すべき内容が詳細に書かれている他、カリキュラムの作り方、定期テストの作成例なども載っており、まさに至れり尽くせり!教師を堕落させるためにあるようなものである。このマニュアルがあれば、どんなバカ教師でも、「授業らしきもの」をすることができよう。 ●
バカ教師の習性とその見分け方 @ 授業の進度を遅らせようとする教師 バカ教師はとにかく、楽をしたい、今さら勉強など一切したくないという輩であるから、授業の進度が遅れる、いや遅らせるのを好む。それだけ、予習や準備をしなくてすむからである。雑談その他で、不必要に進度を遅らせる教師がいたら、ダメ教師であるとみて、まず間違いない。 雑談好きな教師は多いが、成績向上につながる話とか人格が陶冶される話ならまだしも、くだらない身の上話や過去の自慢話が多いので本当に困る。授業をしたくないために、時間をつぶしているのである。また、こうした教師はまわりにそういう自慢話を聞いてくれるような人もいないので、教室で発散しているとも考えられるが、聞かされる生徒こそ、いい面の皮である。 生徒のノートチェックをするのに、教卓の前に行列させてノートを見るという教師がいた。それも20分もかけてである。その間、生徒は何の指示も受けていないから、しゃべったり遊んだりしている。この場合、ノートを回収して、放課後にチェックするべきであるが、こうした教師は残ってまで仕事をしたくないのである。 熱心な教師にとって、50分の授業時間など、まさに一瞬であり、できることならば、1日15時間くらいは語りつくし生徒に問題を解かせまくりたいと願うものであるが、バカ教師はとにかく、時間をつぶそう、時間をつぶそうとするのである。そんなに嫌なら、他の仕事をすればよいのであるが、老後に手厚い年金がもらえるのを楽しみにしているので、転職はしない。全く、生徒の方こそ、いい迷惑である。 A「この前、どこまでやったかな?」と聞く教師 授業とは、その場しのぎの時間つぶしではない。1年間の計画のもとに、1回1回の授業が成り立っているのである。授業の初めに「この前、どこまでやったかな?」と聞く教師は、カリキュラムを作っていない、またはカリキュラムを守るつもりのない、いいかげん教師である。授業に不熱心だからこうなるのだ。 B 服装がひどく崩れている教師 授業に対する真剣さが欠けているのである。どうせ中学生や高校生だからと思って生徒を馬鹿にしているのである。 C 業者・出版社等のテストを、何の工夫もせずそのまま実施する教師 教科書以外の教材を買わせ、それを授業ではたいして使いもしないのに、試験の範囲に入れる教師がいる。「いいかー、今度の実力テストは、○○テキストのナンバー101〜150の例文から出すぞー。おぼえとけよー。」...しかし、「試験範囲に入れておきさえすれば覚える」と考えているのなら、あまりにも無責任といえる。あれこれ手段を尽くしてもなかなか勉強しないのが生徒というものである。試験範囲に入れるだけで覚えるのだったら、教師は誰も苦労しない。結局、こうした輩は、生徒に学力をつけさせたいという気持ちが皆無なのであろう。 ● バカ教師をクビにせよ! 競争なき「親方日の丸」体質を打破せねばならない。無能教師をどんどんクビにし、有能な人材を広く社会の各層から集めなければならない。「無能教師をクビにしろ」といえば、すぐ「彼らにも扶養家族がいる」だの「生活の保障をしなければならない」と文句を言う輩がいるが、そういうのに限って無能教師なのである。(笑)教える能力は低いのに、人間関係の立ち回り方がずるがしこく、教育現場に居残ったような連中である。 教師とは、生徒の頭と心を治療する医師である。バカ教師が、成長期の若者の脳を破壊したり、成長を抑制したりしているのに、何のおとがめも受けないのはおかしい。手術に失敗して患者を殺してばかりいる医者がいたら、皆「あんなヤブ医者やめさせろ」と言うであろう。「バカ教師をクビにせよ」というのは、これと全く同じことである。 |