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 塾・予備校ガイド


 成績を伸ばしたい受験生、お子さんの成績を伸ばしたい親御さんのために、予備校や塾の選び方、利用のしかたについて、Q&A形式でお話したいと思います。(なお、このページの末尾に、教育に関する私論を載せていますのでよろしかったらご覧ください)

 [2.5.2008更新]


 1)大手予備校か、小規模予備校か?

(相談内容)
 高3ですが、この春から浪人が決まりました。予備校に通う予定ですが、どこがいいのかわかりません。やはり、河合・代ゼミ・駿台などの大手予備校がいいのでしょうか、それとも地元の小規模予備校がいいのでしょうか?予備校を選ぶこつを教えてください。

(回答)
 この質問に答える前に、ある先生の話をします。この先生は予備校の英語の先生ですが、あるとき「先生がもし予備校に通うとすれば、どこにしますか?」と聞かれて、「私は家から一番近いところにします。どこに行ってもやるべき勉強は同じなのだから、それなら、通学時間が短いところが時間が無駄にならなくていいから」と答えていました。私もこの先生の意見に完全に同意します。予備校を決める前にしっかり考えておくべきことは、「受験勉強の計画を立てるのは自分、それを実行するのも自分、その結果を享受するのも自分」ということです。自分でしっかり勉強することができれば、予備校など、どこだっていいのです。ですから、この先生のように、家から一番近いところを選ぶというのは極めて合理的な選択といえます。

 一般に、小規模なところは、講師に質問しやすい、一人一人の面倒を見てくれる...と言われています。しかし、質問をたくさんして、自分に目をかけてもらえれば、それだけで成績が上がるわけでもありません。要は、繰り返しになりますが、自分が勉強するかどうかです。テキストは大手の方が優れていますから、講師や職員との交流なんてどうでもいいと思う人は大手がいいでしょう。実際、講師と仲良くなったからといって成績が上がるわけではありません。

 予備校のパンフレットを読んだり、予備校職員の説明を聞くだけでは、その予備校の真実をつかむことはなかなかできません。なぜなら、これは予備校に限ったことではありませんが、パンフレットには予備校側に都合の悪いことは一切書いてないし、職員も自分たちに不利益になることは決して言わないからです。そこで一つの案として、「前年度のテキスト」を見せてもらうという作戦があります。「昨年度のテキストを、見本でけっこうですから、何冊か見せてもらえませんか?」と受付で頼んでみましょう。そこで不親切な対応をされたなら、そこはいい予備校ではありません。またテキストを見せてもらえたら、その内容を覚えておき、他の予備校のテキストと比べてみるとよいでしょう。 

 

 2)塾に通わせているのに成績が上がらないのはなぜか?

(相談内容) 
 中学2年生の息子は、友達の紹介で春から近くの学習塾に通い始めました。塾は楽しいらしく、部活から帰ってくると急いで塾に向かいます。1学期の中間考査は少し上がったので喜んでいたのですが、その後はさっぱり...2学期、3学期と経過しましたが、成績は上がりません。塾を変えたほうがいいでしょうか?

 (回答)
 この息子さんのような例は多いものです。塾に通い始めた当初はよさそうに見えたのですが、その後、長期の低迷期に入ってしまうのです。この大きな原因は、家庭学習の欠如です。塾に入った当初は、刺激もあり、宿題もきちんとやっていたのでしょうが、すぐに塾に慣れ過ぎてしまい、ぬるま湯的環境の中で授業も真剣に聞かず、宿題もやったりやらなかったり、やったとしても、塾についてから友達のノートを急いで写す...こういう状態に陥ると成績は伸びません。
 対策としては、まず親子で真剣な話し合いをしましょう。何のために塾に行くのか、塾の1か月分の授業料を払うために親はどれくらい労働をしなければならないかを話し、塾が遊び場ではないことをわからせないといけません。
 次に塾に電話をし、宿題や家庭学習の課題がどれくらい出ているか、家ではどういう勉強をすべきかをよく聞きます。そしてお子さんが塾から帰ったら、「塾の先生から、家でもチェックするように頼まれたから、宿題をちょっと見せてちょうだい」と言って、宿題を確認するようにしましょう。塾と親が協力しているとわかると、生徒は手抜きをしにくくなります。
 こうして家で毎日きちんと勉強をするようになれば、成績は必ず上がります。

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 3)塾を見分けるポイントはありますか?

(相談内容) 
 うちの地域は塾の激戦区らしく、息子が自転車で通える範囲内に学習塾が4つもあります。よい塾を選ぶにはどうすればよいでしょうか?

 (回答)
 まず、電話をした後、その教室の責任者(塾長、教室長など、呼称は様々ですが)と直に会って話を聞きましょう。そして、次の5つの質問をしてみましょう。

1)この塾の教育理念は何ですか? 
2)塾長さんはどうして塾の先生になろうと思ったのですか? 
3)生徒の成績を上げるために最も大切なことは何ですか? 
4)(お子さんの特徴を簡単に述べた後で) うちの子供を伸ばすにはどうすればよいとお考えですか?
5)優秀な講師はどうやって集めますか?

生徒の学力を高めることに熱心な講師なら、これらの質問にはスラスラと自信を持った答えが返ってくるはずです。逆に、これらの質問に満足に答えられなかったり、別の話に持っていこうとするならば、それは生徒の学力よりも金儲けことばかり考えている営業屋か、惰性で毎日を送っている怠慢人間のいずれかでしょう。上の5つの質問は、根底に深い関わりがあります。責任者の返答をよく覚えておき、家に帰ってから紙に書いてみましょう。5つの答の背後に太い一本の綱のようなものが感じられるなら、その責任者は優れた人です。

責任者との面談は、授業が始まる前に行われることが多いですから、実際の授業が見られません。そこで、授業時間帯にも塾を訪れ、授業の見学をしましょう。ふつうの塾なら、たいてい無料で体験授業が受けられますから、お子さんと一緒に授業を受けてみましょう。その際には、次の3点をチェックしましょう。

1)生徒はきちんと先生の話を聞いているか?
2)先生は各生徒のことをどれくらい把握しているか?
3)講師室はきちんと片付いているか?

小学生や中学生は、すぐにおしゃべりをしたがるものです。塾の講師は、生徒に私語をさせずに授業に集中させる技術を持っておかなければなりません。それができないのであれば、その塾はだめです。また、一般の学習塾は数名〜20名くらいの教室規模が普通ですので、講師は生徒一人一人に十分目を配りながら授業ができるはずです。生徒に配慮せずに一方通行的な授業をする塾はよくありません。最後に挨拶がてらに、講師室をのぞいてみましょう。よい塾であれば、そこには和やかな空気が漂っています。反対に、やたらに乱雑で汚かったり、営業用の資料や生徒の成績資料が目につく場所に無造作に置いてある(貼ってある)ようであれば、問題を抱えている可能性があります。できればトイレものぞきましょう。一般の企業でもそうですが、トイレが汚いところは避けたほうが賢明です。

体験授業を受けた後、おそらく塾から電話がかかってくると思いますが、塾に入るかどうかは返事を保留しておき、別の塾も見てから決めるようにしましょう。その際、「○○月○○日までにご入塾の方には....」などと言って即答を求めるところは営業第一の塾ですから避けたほうがいいでしょう。

塾の場合、ある程度大きな会社になっても、依然として創業者によるワンマン経営のところが多いものです。私が見聞した中でも次のような例があります。

・創業者とその妻が塾の玄関に姿を現すと、職員室にいる職員一同、仕事中にもかかわらず一斉に起立して最敬礼をする塾。(民主主義の世の中でこんなこともあるんですね)
・オーナーが、自分の子供を入塾させた後、添削作文講座を発足させ、添削料金の一部が自分のダミー会社に入るシステムにしたこと。

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 明快教育論

<第1話 教科書を薄くすれば落ちこぼれは減るのか>

ゆとり教育の名のもとに、教科書の内容がどんどん削減されたのは記憶に新しいところです。深刻な学力低下が懸念され、ようやく削減の動きはストップしましたが、「教育」の本質をわかっていない人間が教育行政を行っていることは全くもって明らかです。「教科書を薄くすれば落ちこぼれがなくなる」というのは、人にものを教えたことのない人間がいかにも考えそうなことです。

実は、いわゆる「落ちこぼれ」は、教材の難易に関わらず、一定割合で常に発生するものなのです。ですから、教科書を薄くしたところで、落ちこぼれは減りません。全体のレベルが下がるだけです。では、落ちこぼれはどうして発生するのでしょうか?それはおそらく、幼児期の躾の質によるものでしょう。一般に、勉強ができない生徒には、次のような特徴があります。

「人の話をきちんと聞けない」
「わがままで自分勝手なことを言う」
「言語能力が乏しい」
「怠惰...怠惰...怠惰...」

こうした生徒は、100教えても10しか覚えませんし、教える量を50に減らしても5しか覚えません。教える量を10にすると、今度は1しか覚えないのです。彼らの学力を向上させるには、彼らの心身に巣食った「怠惰」を排し、生きる気力をみなぎらせるのが本筋ですから、教科書をいじっても効果はないのです。

ところで、怠惰極まりない生徒はどのようにして生まれるのでしょうか?これは、親が教育を失敗したことが最大の原因です。子供は親の背中を見て育ちます。親が口では厳しいことを言っても、その背中から「つらいこと、苦しいことはしなくてもいいよ」というメッセージを発していれば、子供は、ちょっとつらそうに見えることがあっただけで努力を放棄し、周囲に依存するようになります。

子供は大人の言動を実に注意深く観察しているものです。子供から「こいつは最初のうちだけギャーギャー怒っているが、ものの5分もすれば、結局許してくれる」などと思われたら、もうおしまいなのです。子供に足元を見られてしまっては、教育どころではありません。

子供の躾は親の責任です。


<第2話 バカ教師追放論>

学校教育を立て直すための議論で最も大切なことは、「教員の質を向上させること」です。生徒の心を動かすのは、文部科学省検定済教科書ではありません。教師の熱意です。すぐれた教師の数を増やすことこそが、学校再生の鍵を握るのです。ではどうすれば教師の質は向上するのか?それを考えるための補助線として、どうして教師は堕落するのか、その原因を考えてみることにしましょう。


● 教師とは実に堕落しやすい人種である!

教師稼業をやってみると誰しも実感すると思うが、教師とはなんと堕落しやすい職業であることか!ふつうの学校の先生の場合、まず、人に頭を下げなくてすむから、横柄で傲慢になりやすい。公立の場合、生徒募集の苦労がないから、営業努力のエの字もない。しかも、教えることが毎年だいたい同じだから、ある程度の年数を経ると、新たな教材研究をせずとも、とりあえず「授業らしきもの」の体裁はつくれるのである。その上、教科書会社が作る「教師用指導書」というマニュアルがあり、そこには本来教師自身が調査・研究すべき内容が詳細に書かれている他、カリキュラムの作り方、定期テストの作成例なども載っており、まさに至れり尽くせり!教師を堕落させるためにあるようなものである。このマニュアルがあれば、どんなバカ教師でも、「授業らしきもの」をすることができよう。

 ● バカ教師の習性とその見分け方 

生徒に害毒をもたらすバカ教師には様
々な特徴がある。その主なものを列挙しよう。

@ 授業の進度を遅らせようとする教師

バカ教師はとにかく、楽をしたい、今さら勉強など一切したくないという輩であるから、授業の進度が遅れる、いや遅らせるのを好む。それだけ、予習や準備をしなくてすむからである。雑談その他で、不必要に進度を遅らせる教師がいたら、ダメ教師であるとみて、まず間違いない。

雑談好きな教師は多いが、成績向上につながる話とか人格が陶冶される話ならまだしも、くだらない身の上話や過去の自慢話が多いので本当に困る。授業をしたくないために、時間をつぶしているのである。また、こうした教師はまわりにそういう自慢話を聞いてくれるような人もいないので、教室で発散しているとも考えられるが、聞かされる生徒こそ、いい面の皮である。

生徒のノートチェックをするのに、教卓の前に行列させてノートを見るという教師がいた。それも20分もかけてである。その間、生徒は何の指示も受けていないから、しゃべったり遊んだりしている。この場合、ノートを回収して、放課後にチェックするべきであるが、こうした教師は残ってまで仕事をしたくないのである。

熱心な教師にとって、50分の授業時間など、まさに一瞬であり、できることならば、1日15時間くらいは語りつくし生徒に問題を解かせまくりたいと願うものであるが、バカ教師はとにかく、時間をつぶそう、時間をつぶそうとするのである。そんなに嫌なら、他の仕事をすればよいのであるが、老後に手厚い年金がもらえるのを楽しみにしているので、転職はしない。全く、生徒の方こそ、いい迷惑である。

A「この前、どこまでやったかな?」と聞く教師

授業とは、その場しのぎの時間つぶしではない。1年間の計画のもとに、1回1回の授業が成り立っているのである。授業の初めに「この前、どこまでやったかな?」と聞く教師は、カリキュラムを作っていない、またはカリキュラムを守るつもりのない、いいかげん教師である。授業に不熱心だからこうなるのだ。

B 服装がひどく崩れている教師

授業に対する真剣さが欠けているのである。どうせ中学生や高校生だからと思って生徒を馬鹿にしているのである。

C 業者・出版社等のテストを、何の工夫もせずそのまま実施する教師

教科書以外の教材を買わせ、それを授業ではたいして使いもしないのに、試験の範囲に入れる教師がいる。「いいかー、今度の実力テストは、○○テキストのナンバー101〜150の例文から出すぞー。おぼえとけよー。」...しかし、「試験範囲に入れておきさえすれば覚える」と考えているのなら、あまりにも無責任といえる。あれこれ手段を尽くしてもなかなか勉強しないのが生徒というものである。試験範囲に入れるだけで覚えるのだったら、教師は誰も苦労しない。結局、こうした輩は、生徒に学力をつけさせたいという気持ちが皆無なのであろう。

● バカ教師をクビにせよ!

競争なき「親方日の丸」体質を打破せねばならない。無能教師をどんどんクビにし、有能な人材を広く社会の各層から集めなければならない。「無能教師をクビにしろ」といえば、すぐ「彼らにも扶養家族がいる」だの「生活の保障をしなければならない」と文句を言う輩がいるが、そういうのに限って無能教師なのである。(笑)教える能力は低いのに、人間関係の立ち回り方がずるがしこく、教育現場に居残ったような連中である。

教師とは、生徒の頭と心を治療する医師である。バカ教師が、成長期の若者の脳を破壊したり、成長を抑制したりしているのに、何のおとがめも受けないのはおかしい。手術に失敗して患者を殺してばかりいる医者がいたら、皆「あんなヤブ医者やめさせろ」と言うであろう。「バカ教師をクビにせよ」というのは、これと全く同じことである。

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